新年度を迎えるにあたり、今年度をどのような年にしていこうかと、毎年この時期はワクワクしています。そんな中、子どもたちを見ていて感じることがあります。それは「想像力」と「発想力」がどのような環境で、育まれるのか、ということです。
少し話がそれますが、2歳を超えたころから子どもたちがよく言う定番の「これなぁ~に?」「どうして~?」ってありますよね。何度も同じこと聞いてくるので、「いい加減にしてくれぃ」と、つい心の中で思ってしまうお父さん、お母さんも多いのではないでしょうか。
でも、この子どもたちの問いかけに答えてあげることは、いろんな意味で、すごく大切なことだと思います。大切な理由その一つ目は、聞いたことが、返ってくるという言葉のキャッチボールを通して、愛情を育むこと。そして、「問い」「答え」のやりとりでコミュニケーション力が育つことです。大切な理由その二つ目は、探求心を育てること。これは当たり前に感じるかもしれませんが、探求心の育ちは、その先の想像力や発想力につながっていると思います。大人になって、想像力や発想力を持っていることは、生活の中に大いに役に立ってきます。同じもの、同じ景色を見ても、「これってどうしてだろう」「これってこういう意味なのかな」「これってこうすればもっと良くなるんじゃないかな」、と考えられる人と、何にも思わない人、感じない人がいます。同じものを見て、そこから広がる世界を想像できることは素敵なことだし、そこから発想したことが、生活にも、仕事にも、生かされてきます。 ということから考えると、(これはあくまでも私の想像ですが、)「想像力」と「発想力」をはぐくむ環境とは、子どもの頃の「これなぁ~に」「どうして~」というその問いにたくさん応えてあげることではないかと思うのです。そういった環境が、大人になった時、ある場面において、そこから色々なことを感じたり、想像したり、が自然にできて、人、モノを動かす力(創造力)つまりは「発想力」と「想像力」につながるのではないかと思っています。
今年もサン・キッズの子どもたちの「これなぁ~に」にたくさん応えてあげられるような環境を意識し授業に当たりたいと思います。そして大人になった私自身も「これなんだろう?」「これってどうして?」の気持ちを失わないようにしたいと思っています。